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「まさか、5年も続けるだなんて。」 Startup Weekend をキッカケに、“全国を飛び回った”理由。

公開日 2026年5月25日

Startup Weekend Kushiro

本番イベント

2026/6/19 (金) - 2026/6/21 (日)

Startup Weekend 釧路(以降、略称「SW釧路」)は、週末54時間でアイデアを形にする起業体験イベントだ。

1分間ピッチで仲間を集め、チームを作り、顧客の声を聞き、最終日にビジネスアイデアを発表する。

そして、SWには、全国各地で何度も連続参加する熱狂的なファンも存在する。

参加者として、ときには運営として。別の地域にも足を伸ばす。

今回お話を聞いたのは、SW釧路の初回参加者であり、2回目以降の運営役、さらには北海道外でも運営に関わっている、佐々木 優佳(通称:ささこ)さん。

「SWによって人生が変わった人」の筆頭、と認識しているSW関係者も多い。けれど、意外なことに本人は「まさか連続で参加するだなんて思っていなかった」のだそう。

では、なぜ、ここまでSWに深く関わるようになったのか。取材を通して見えたのは、好奇心に足が生えたような行動力だった。

#1. はじめて参加したSWは、2022年の初夏

もやし:Startup Weekendに初めて参加したのは、どこの地域だったんですか?

ささこ:釧路です!第1回目の開催時に、プレイヤーとして参加しました。

もやし:最初に参加してみたキッカケは?

ささこ:もともと、新しいことに挑戦するのが好きな人間だったんです。純粋に「どんなイベントなのか気になるから、確かめに行ってみよう〜」と、好奇心で参加しました。

この入り方が、いかにも、ささこさんらしい。

明確な目的があったわけではなく、気になったら先ずは行ってみる。

新たな場所に飛び込んでこそ、人生に食い込む劇的なチャンスを得られることがある。

SWも、そういう場所だったのだろう。

#2. 仕事以外にも、何かしてみたいという好奇心

インタビューでは、ささこさんの当時の仕事についても質問した。

新卒で建築関係の仕事に就き、しばらくの間は仕事だけで精一杯。イベントに出る心の余裕は、あんまり無かったという。

けれど、社会人生活に慣れ始めて、仕事以外のことにも目を向けられるようになった。そのタイミングで、もともと持っていた好奇心がSWによって再燃した。

SWに参加する人は、起業を考えている人とは限らない。

働き始めて数年が経ち、「自分って、このままで良いのかな」「仕事以外にも、何か新しい子をしてみたいな」と思い始めた人にも、ちょうど刺さるイベントと言える。

ささこさんにとって、まさに2022年は、そういう時期だったのだと思う。

#3. 「面白かったなあ」の思い出で、終わるはずだった

もやし:じゃあ、1回目で、めちゃくちゃハマったんですか?

ささこ:いや、実は……2回目に出ようって気持ちは、全然なかったんです。

もやし:え、そうなんですか?

ささこ:参加して、すっごく面白かったんです。スタートアップの世界に触れられて、司会進行役の中本さんも、これまでに会ったことのないタイプの人だったし。でも……それで、満足したというか。 「さーて、いつも通りに地元企業の会社員として、明日からも生きていこ!」と、私の中では完全に閉幕しました。読み終えた本を、パタンと閉じるみたいに。

もやし:じゃあ、オーガナイザーを、どうして始めることになったんですか?

ささこ:かすみさん(初期からの運営メンバー)から、「一緒に、運営やらない?」って、唐突に、Messengerで連絡が来たんです。正直びっくり、予想外すぎて!(笑)

もやし:SW初回参加の時に、かすみんと仲良くなったから誘われたとかではなく?

ささこ:んー、そういう訳でもなく、チームも別々でしたし。最終日に「連絡先、交換しようよ」って、声をかけてもらって。とはいえ、基本的にお誘いにはYES!と答えたい人間なので、何やかんやお引き受けして、気づけば運営5年目に(笑)

この話のくだりは何度聞いても面白い。

SWの場で、一緒に長く過ごせば深い縁が出来るかというと、案外そんなこともない。短いやりとりでも「この人は面白そう」「一緒にやれそう」という直感が働くことがある。

きっと、かすみさんは、そういった”勘”が強い人なのだろう。

次の開催に巻き込む相手として彼女を選び、釧路SWの長期メンバーを見つけた。

#4. 運営経験者が、誰も居なかった!?

もやし:SW釧路の第2回目の時って、実際、どんな感じだったんですか?

ささこ:終始、手探りで運営をしていました。だって、SWを運営したことがある人って、メンバー内に誰も居なかったので。マニュアルはあったけれど、当時は今よりも整備されてなくて。何をどうすればいいの?って場面が正直多かった記憶があります。とにかく皆で協力して、走り抜けました!(笑)

外から見ると、“ちゃんとしたイベント”に見えるかもしれない。

でも、立ち上がりの段階では、最初から完璧な体制で回っているわけではない。

分からなくても、分からないなりに、協力して挑戦してみる。

そうやって、小さなアクションによって、イベントは継続していく。

今になって振り返れば、改善点は多かったのだろう。

ささこさん自身も、「とっても、伸びしろを感じる運営でした!」と笑っていた。

でも、その“不完全さ”があったからこそ、次のアクションが自然と生まれていった。

#5. SWキッカケで始まった、終わらない旅路

もやし:その後、茨城県(つくば)のSWに参加して、運営もしてたんですよね?

ささこ:はい!第2回の運営をする中で「どうやって運営すれば良いか、正直まだ全然分からない……もっと良いイベントにできそうなのに」と、口惜しくって。そんな時、釧路SWで司会役だった岩城さんから「今度、筑波で開催するよ」って話を聞いて。以前から筑波は行ってみたかった町だし、運営方法も学びたかったから。

もやし:あ、単なる遠征じゃなくて、ちゃんと学びに行ったんだ。

ささこ:そう!北海道から参加した挙句、運営しに行くの、いま考えると意味わかんないですよね(笑) 勢いそのまま、気づいたら筑波でも、翌年には運営側に立ってた。

もやし:その後、転職もしてますよね。きっかけって、何だったんですか?

ささこ:筑波で知り合った人と、また別のイベント参加のタイミングで秋田で再会して、その時に、お声をかけていただいて。帰りの新幹線の中で履歴書を作って、すぐにメールで送りました。後日、面接を受けさせていただくことになって、あっという間に東京のベンチャー企業に転職してました。

もやし:す、すごいスピード感ですね……?

ささこ:そうですね!笑「こ、これがベンチャーなのか!!」と驚きました。都会への憧れは全然無かったんですが、「私が絶対に釧路に居なきゃいけない理由って、本当は無いのかも?」と思って、スキルアップのためにも転職を決断しました。

学びに溢れた日々でしたが、色々な事情が重なって帰釧しようかと考え始めた矢先、札幌の会社さんからオファーを貰って。北海道へ舞い戻ることになりました。

“ちょっと意味が分からないレベルの行動力”こそが、この人の本質なのだと思う。

気になる、行ける。よし、行ってみよう。

各地で生まれた縁は、一度限りで終わらず、今現在も続いているのだという。

#6. 新たな仲間を見つけるための、ワクワク出張所

インタビューの終盤では、直近、愛知県・豊橋市で開催されたSWで優勝したという話もお聞きした。「お煎餅と日本酒のペアリング」をテーマにピッチをし、優勝したのだという。一見すると、新しいビジネスとは縁遠そうにも思える。けれど、本人いわく、“大好きな煎餅”と”豊橋の食材”のポテンシャルは明確だったのだそう。

実際に、多国籍なチームメンバーが集まり、顧客を見つけて売上を得て、優勝した。

起業イベント、アイデア発表の場など、色々な見方が出来るイベントだが、彼女にとって、SWは「一緒に楽しみながらアクションしてくれる人を探すための出張所」と言えそうだ。

#7. 「面白い人いっぱいいるからさ、参加してみようよ」

もやし:これからSWに参加してみたいけど迷ってる人がいたら、どう声をかけますか?

ささこ「面白いお兄さんと、面白いお姉さんが、めっちゃ来るから行ったほうがいいと思うな〜〜!」って誘います(笑)

起業が学べる、ビジネスモデルが分かる、プレゼン力がつく、と説明することもできる。

でも、もっと手前の動機として、「面白い人に会える」というのは実は強い。

結局のところ、人は、人に惹かれて、動く。SWの面白さも、最終的にはそこに行き着くのかもしれない。

もやし:運営してて、よかったなと思うのは、どんな時ですか?

ささこ:普段あまり会えない人と深く話せた時は「運営してて良かったな、嬉しいな」って思います!しみじみ。プレイヤーの時は自チームの発表準備で頭がいっぱいだけれど、運営なら、プレイヤー・コーチ・ファシリ・ジャッジの皆さんとしっかり話せて、役得だなと。

各地で面白い人と出会い、話をして、コミュニティの輪が広がる。

その積み重ねが、結果としてイベントや仕事や人生を動かしていく。

だから、彼女が全国を飛び回り続ける理由は、拍子抜けするほどシンプル。

ただ、”会いたい人たち”がいて、”また行きたいと思える場所”が、そこにあるから。

編集後記

今回、印象的だったのは、途切れない好奇心とアクションの数々。

SWに初参加したのは、どんなイベントなのか確かめたかったから。

運営を始めたのは、オーガナイザーやろうよと声をかけられたから。

つくばに行ったのは、釧路の中で解決できないSW運営を学びたかったから。

転職のオファーを受けたのは、自分の前提を疑って新たな挑戦をしたかったから。

受け身に見える時もあるが、声をかけられたら先ずは挑戦する、その好奇心が根底にある。

そして何より、目的達成のためなら、どこへでも飛んで行くのが、彼女の強さなのだろう。

「Startup Weekend は、人生を劇的に変える」と言い切るのは、大げさかもしれない。

でも、少なくとも「面白い人に会って、次の扉が開く場所」ではある。

ささこさんの話は、それを身近な現実の出来事と感じさせてくれるものだった。

Profile

佐々木 優佳 (ささき ゆうか)

・MASSIVE SAPPORO(2026.05〜)

・磯貝村(苫小牧のクリエイターコミュニティ)所属

1997年釧路生まれ。お煎餅と日本酒が好き。StartUpWeekendに参加したことをキッカケに、ベンチャー企業に転職!最近は、札幌をメイン拠点にしつつ、苫小牧・横浜・筑波で、多拠点ライフが出来るか実験中。

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2026/5/16 (土)

6月開催の Startup Weekend 釧路に向けて、アイデア作りを楽しく体験できる導入イベントです。

  • 全国で実践されている Startup Weekend 流のアイデア作りを体験できます。
  • アイデア創出ワークショップで、仲間と一緒に発想を広げられます。
  • 講師は NPO法人 StartupWeekend 理事の中本 卓利さんです。

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2026/6/19 (金) - 2026/6/21 (日)

3日間でアイデアを形にしていく、Startup Weekend 釧路の本番イベントです。

  • 初日のピッチから始まり、共感した仲間とチームを組んで最終日に発表します。
  • 会場はペンギンファーム(釧路市北大通三丁目7番3号)です。
  • 3日間参加の方には五食と飲料が付き、途中参加・途中退出にも対応しています。

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